【社労士とは?】現役社労士が仕事内容を解説

この記事は

  • 社労士試験に挑戦してみたい
  • 社労士って実際どんな仕事をしているのか知りたい

そんな方のための記事です。

 

名前

裏事情なんかも知りたいわ!

カザエさん

現役社労士の私が詳しく解説します!

 

 

今回は「社労士になる方法」から、 なかなか聞くことのできない「年収」や「仕事の悩み」 さらには社労士に必要な「費用」などもご紹介します。

カザエさん

あなたの社労士試験合格後の方向性の参考にもなりますよ!

 

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社労士とは?

社労士とは、社会保険労務士法という法律に基づいた国家資格者。

カザエさん

労働・社会保険の専門家として、企業や働く人のお手伝いをしています。

 

簡単に説明すると、

➤企業(経営者)・・・人(労働する人)を雇う立場

➤労働者・・・企業から雇われて働く立場

この両者の関係を、労働・社会保険関係の法律を根拠にしながら整備することが仕事です。

 

労働・社会保険関係法とは?

  • 労働基準法(労働条件の最低基準を定めた労働者保護の法律)
  • 安全衛生法(労働者の職場での安全と健康に関わる事項を定めた法律)
  • 労働契約法(労働契約に関する民事的なルールを定めた法律)
  • 健康保険法(日常生活上で病気やケガをした際の医療保険制度について定めた法律)
  • 厚生年金保険法(会社員や公務員が加入する厚生年金保険制度について定めた法律)

・・・などなど、 働いている中で一度は耳にしたことがあるような、身近な法律です。

 

労使一方の主張が偏ってしまうと?

経営者

雇い入れた労働者には、できるだけ低賃金で、限界まで働いてもらいたい! 毎日残業6時間!休日出勤当たりまえ!月給15万円くらいだね!

労働者

ラクに働いて、高額の賃金をもらいたいよね~。 週休6日!1日1時間労働で、月給50万希望!

なんてことになってしまいます。

 

法令を守りつつ、両者の納得できる制度設計や相談対応をし、

  • 経営者は経営業務に専念できる
  • 従業員は安心して働くことができる

そのお手伝いをするのが社労士の仕事のひとつです。

 

社労士の働き方と仕事内容

「社労士」とひとことで言っても、その働き方や仕事内容は多様です。

社労士の働き方

社労士の仕事を知りたい人

社労士は、どこでどんな働き方をしているの?

 

社労士のおもな働き方
  1. 個人開業・・・社労士事務所を個人で開業
  2. (社労士事務所)勤務社労士・・・1の事務所の従業員として勤務し、その事務所の社労士業務を担当
  3. (企業)勤務社労士・・・企業の従業員として勤務し、企業のためにおもに総務・人事部門を担当
  4. 法人の社員・・・社労士法人(1の開業者が単独・複数で法人化したもの)の社員
  5. その他・・・登録はしているが社労士として名乗ることはできない

 

カザエさん

この記事では、社労士の仕事の中心である開業社労士の仕事についてご紹介していきます。

 

社労士の仕事内容

社労士の仕事(内容)は大きく分けて2つ。

  • 手続き業務
  • コンサル(相談)業務

 

その仕事を、おもに2とおりの方法で行っています。

  • 企業と顧問契約して継続受託
  • 個人の相談依頼を単発受託

 

企業と顧問契約して継続受託

企業と顧問契約した場合のおもな仕事
労務相談の対応(随時)/申請や届出の手続き業務/調査等の行政対応/会社の規則類の作成/給与計算業務 等

 

たとえば、 【事業を新規で起ち上げて起業した場合・・・】

法人であれば社会保険が強制適用になる →従業員を雇わなくても社会保険の手続が必要

個人でも従業員を1人でも雇えば労災保険の適用事業になる →労働保険料の申告・納付の手続が必要

そのほか、従業員の入退社・結婚・出産・ケガや病気…等、その都度手続きが必要です。

 

『社員と一緒になって仕事をしている中小企業の社長さん』 をイメージしてみてください。

法令を勉強して社内規則を作成したり、社員の手続き業務を都度行う・・・ なんて余裕はありませんね。

カザエさん

顧問契約することで、社労士が業務を社長さんに代わって行います

 

個人の相談依頼を単発受託

個人の相談依頼のおもな仕事
労使紛争の解決/年金相談 等

 

相談者

毎日深夜まで残業してるのに、残業代が1円も出ないんです。 労働基準監督署に相談して会社にバレないか不安で…。

相談者

うつ病で働いていた会社に復職できず退職したけど、生活費もままならず…。 障害年金の請求をしたいけれど、手続きが難しすぎて…。

 

個人の相談の多くは、職場のトラブルや、年金受給に関するものです。

弁護士事務所と共同で開業していたり、年金分野を専門的にしている社労士など、社労士によって専門ビジネスとしている事務所もあります。

 

社労士に相談した人の声

支給要件が複雑な年金請求を自分でやるのは大変ですね。

社労士がお手伝いをすることで、受給までの流れもスムーズに!

 

コンプライアンスに沿ったアドバイスができるので、安心ですね。

経営者の方は本業に専念できて効率的。

 

社労士に依頼するメリット

社労士の仕事は、「自社で独自に…」「個人的に…」と自力で行うことは不可能なものではありません。

 

しかし、国に対して請求や届出をするとなれば、法的根拠が必須。

専門的知識が無いとなかなかスムーズに手続きが進みません。

 

社労士に依頼するメリット
  • 年金などがスムーズに受給できる
  • 本業に専念できる

 

このように依頼者にとっても大きなメリットがあり、社労士にとっても大きなやりがいです

 

社労士になるには?

社労士になるための要件
  • 社労士試験合格
  • 2年以上の実務経験
  • 全国社会保険労務士会連合会の名簿に登録

カザエさん

上記の要件全てを満たして「社労士」と名乗ることができます。

 

社労士試験合格

年に1回、毎年8月の第4日曜日に実施される社会保険労務士試験に合格することが最低要件です。 試験科目は次のとおりです

(引用元:全国社会保険労務士会連合会 試験センター 社会保険労務士試験オフィシャルサイトより)
  • 合格率:6%前後
  • 合格基準:各科目7割以上の得点(選択式:各科目5点中3点以上、択一式:10点中4点以上)
  • 受験手数料:9,000円

という試験です。 社労士試験合格についての勉強方法については、ぜひこちらの記事 を参考にしてみてくださいね!

 

関連記事

 

2年以上の実務経験

社会保険労務士会連合会の名簿に「登録」する際、実務経験を証明する「従事期間証明書」又は「事務指定講習修了証の写し」が必要です。

社労士の仕事を知りたい人

「実務経験」?「事務指定講習」? それって何?

 

2年間の実務経験とは、社会保険労務士法施行規則第1条の11に掲げる事務であり、具体的には労働社会保険諸法令に関する実務経験をいいます。 ※実務経験が2年以上ない場合は、連合会が行う労働社会保険諸法令関係事務指定講習を修了することにより、登録要件を満たすことができます (引用元:全国社会保険労務士会連合会HPより)

 

「実務経験」の簡単な例をあげると、

  • 社労士事務所や社労士法人などで補助者として働いた期間が2年以上ある人
  • 民間企業の人事労務関連業務に2年以上従事していた人(企業の従業員だけでなく、個人事業をやっていた社長さんやその妻でも、従業員の人事労務関連事務を2年以上やっていた場合などでもOK)

などが該当します。

 

実務経験がない場合は、

  1. 上記の実務経験を満たす
  2. 事務指定講習(社労士連合会が厚生労働大臣の認定を受けて実施)を修了する

という2つの方法があります。

「すぐに社労士として活動したい!」なら、2の事務指定講習を受講するのが一番スピーディーです。

 

事務指定講習の内容を簡単に説明すると、実務中の様々なケースごとに何をどのように行うのか?ということを講習で学びます。

  • 内容:通信指導課程(4月間)、面接指導課程(4日間)
  • 費用:77,000円(税込)
  • 年1回開催

 

カザエさん

「え?なにこの書類?見たことない!」とならないために、実務経験積むか、同等の知識が必要って理由です!

 

全国社会保険労務士会連合会の名簿に登録

試験合格、実務経験や事務指定講習修了の要件を満たせば、あとは登録!

必要書類を揃えて、登録予定の都道府県社会保険労務士会に申請します。

 

  登録に必要になるのは

  • 登録免許税:30,000円
  • 手数料:30,000円
  • 都道府県社労士会への入会金:(※1)
  • 都道府県社労士会の年会費:(※2)

 

(※1,2) 都道府県社労士会の入会金・年会費は、 都道府県によっても差異があり、開業登録するか?勤務登録するか?でも異なります。

 

参考として、東京都と大阪府の社労士会の入会金・年会費をご紹介します。

東京都大阪府
開業会員入会金50,000円150,000円
年会費96,000円84,000円
勤務等会員入会金30,000円100,000円
年会費46,000円42,000円

 

社労士の仕事を知りたい人

東京都で開業登録する場合、登録の時点で206,000円必要なのね!

カザエさん

その他、政治連盟の寄付金など必要になる場合もありますよ。

 

気になる社労士の年収は?

「社労士って稼げるの?」「社労士ってどのくらいの年収なの?」

やっぱり気になりますよね!

カザエさん

「開業」「勤務」の働き方によっても収入は変わります。

 

下の表は、2016年度における個人収入額(課税前)(開業社労士・勤務社労士)の調査結果です。

(引用元:全国社会保険労務士会連合会 月刊社労士2018年12月号)「社会保険労務士の業務展開についてのアンケート調査」調査結果より
  • 開業社労士の中央値は400万円以上500万円未満
  • 勤務社労士の中央値は600万円以上700万円未満

 

社労士の仕事を知りたい人

開業でも勤務でも「高収入」というわけではないのね!
しかも開業より勤務のほうが中央値が高いわ。 それなら勤務社労士になった方が良いのかしら?

 

開業・勤務ともに、6割以上が「少ない」と考えている反面、興味深いデータもあります。

 

こちらは、同調査で開業・勤務社労士ともに「社労士としての仕事満足度」を調査した結果です。

(引用元:全国社会保険労務士会連合会 月刊社労士2018年12月号)「社会保険労務士の業務展開についてのアンケート調査」調査結果より
開業社労士のほうが収入の中央値は低いが、仕事満足度が高い傾向にある。

社労士の仕事を知りたい人

収入が低いと感じているのに、なぜ満足度が高いのかしら?

 

収入と仕事満足度の関係性は?

開業社労士のほうが収入が低いのに、仕事満足度が高い理由

 

カザエさん

現役社労士の私がその理由を考察します!

開業社労士も勤務社労士も「社労士」ですが、働き方によって自由度や満足度が全く違います。

 

働き方の大原則を整理すると、下の表のイメージです。

開業社労士勤務社労士
立場フリーランス雇われ人
仕事の主導権自分自身企業や上司(雇い側社労士)

 

「経営者か?サラリーマンか?」の違いですね!

 

仕事での成果も、開業社労士なら自分にリターンがありますが、勤務社労士はそれがありません。

社労士の仕事を知りたい人

自分に返って来なければ、やりがいも感じにくいわね。

カザエさん

ただ、良いリターンだけではないので、開業社労士の場合全面的に自分が責任を負うことになるわ。

 

結局のところ勤務社労士は「サラリーマン」なので、所属する企業や事務所の「理念」や「仕事のやり方」に従わなければなりません。

士業としての自分の思いや考えと反する指示をされ、無念さを感じることも少なくないでしょう。

 

開業・勤務それぞれメリットやデメリットがあり、収入額だけみて判断できるものではありません。

 

社労士の仕事に将来性はあるか?

近年、士業業界でも、テクノロジーの発展で「AIに仕事を奪われる!」という言葉を耳にします。

 

社労士の仕事の「手続き業務」は、AIやITの発展に伴い、今後無くなっていくとされています。

現に、2020年4月から、特定の法人(大企業など)は労働・社会保険関係の手続が電子申請義務化になり、今後は中小企業も段階的に義務化となるでしょう。

 

社労士の仕事を知りたい人

自社で電子申請できるなら、社労士は必要なくなるよね?

カザエさん

そのとおり!手続き業務に社労士は不要になるでしょう。 ただし、社労士の仕事には「コンサル業務」があるんです。

 

今後の社労士はコンサル業務が中心に

テクノロジーに代替えできない業務は、コンサル業務。

労務管理や雇用環境が複雑化する中、人事労務のプロとして社労士の需要はコンサル業務にシフトされていくと考えられています。

 

ハラスメント問題、解雇問題、時間外労働の削減、人事考課、賃金システム、安全衛生、教育訓練・・・

経営者

人を雇って事業を行っていると様々な課題がありますが、解決しようにも、その方法が法令違反になってしまっては元も子もありません。

 

  社労士コンサルを導入することにより、法令違反にならない範囲で最善の方法を提案できるメリットがあるのです。

 

立派な労務管理制度を提案されたけど、それを導入したら人件費がかかりすぎるよ…。

経営者

経営者は「労務」だけではなく「財務」「会計」「税務」など、経営活動における管理をしなければなりません。

 

労務管理は経営の一部であり、労働社会保険法令についての知識は当然ながら、経営全般を考慮したコンサルができる社労士に需要が高まるでしょう。

 

カザエさん

コンサルとして活躍するためには、広い分野の知識をつけるためにも、勉強を怠らないことが大切ですね!

 

まとめ

社労士は、労働・社会保険の専門家として「企業や働く人のお手伝いをする人」

社労士の働き方

  • 開業社労士
  • 勤務社労士

社労士の仕事内容

  • 手続き業務
  • コンサル業務

社労士になるには?

  • 社労士試験合格
  • 2年以上の実務経験
  • 全国社会保険労務士会連合会の名簿に登録

社労士の年収は400万円以上700万円未満が中央値

社労士はコンサル分野での需要が予測され将来性もある

 

社労士の活躍分野は広く、テクノロジーでは代えられない範囲もあります。

 

「社労士になってみたい!」と考えている方は、試験対策の通信講座比較ランキングの記事もぜひ参考にしてみてくださいね!

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